2012-02-28

奈良見仏記

土日に、かねてよりずーっと行きたいと思っていた奈良旅行へ出発しました。

奈良へは人生で3度目となります。 
関東の人間には、京都から奈良、あるいは大阪から奈良と経由しなければなないことがネックとなり、なかなか足を延ばせないでおりましたが、最近になってから「東海ツアーズ」のキャンペーン宣伝に乗せられて、ついに決行することとなりました。

自称・歴女のぱんだでしたが、とうとう仏教美術にも手を出したかっっっと、我ながら呆れてはいるものの、東大寺・戒壇堂の四天王像に逢いたい一心から、とりあえずは何も考えずにGO。

仏(ブツ)マニアの友人とともに、朝6時の新幹線に飛び乗り、一泊して翌日の深夜に東京へ帰るという、中年のオバサン真っ盛りの身体には超過酷なスケジュール。
帰りは京都の仏にもお逢いできるかと思いきや、奈良という国宝仏だらけのエリアを完全になめきっておりました。一泊旅行で満足に見仏(けんぶつと読みます)するなど到底無理だということがよぉぉぉぉぉーーーーーっっっく分かりましたわ。。。。 本当、ごめんなさい。 奈良の仏たちには、もうもうひたすら謝るしかないです。
そして京都の仏たち、申し訳ないっっ。 せっかく京都の地を踏んでおきながら、かすりもせずに通過するだけなんて、本当に辛かったです。。。

えー。

それでですね。。。


奈良見仏なんですけどね。


これが、もうっっ。 凄かったんですよ。


やはり、若い時分に仏を観に行っても、全然心に響いてこないんですよね。 ぱんだが始めて奈良観光したのは小学5年生くらいのとき。 当然、親に連れられてしかたなくというスタンスでした。 子供の知識量で、仏を観て「うぉーーーーっっ」とうなり声をあげるなど、たぶんマルチタレントのみうらじゅん氏くらいではないでしょうか。(筋金入りの仏マニアとして有名。仏に関する著作本も多数)
実際、今回訪れた「奈良国際博物館」でも、小さいお子さんはつまらなさそうにブラブラしていただけで、仏などこれっぽっちも観ちゃいませんって。 まー、当たり前かなー。
2回目は、二十歳くらいのときに友人と行った「なんとなく関西方面」旅行でしたが、大阪・京都が中心で、奈良へは「立ち寄った」程度の記憶しかありません。

この歳になって、日本の歴史や背景、仏師たちの力量などに興味が出て、自分なりに勉強した上で彼の地へ訪れることができ、嬉しく思います。 
宗教がどうのというものではなく、美術としての仏鑑賞のつもりでいましたが、やはりお寺の本堂に安置されているご本尊を眺めると自然に手を併せてしまいますね。 これは、太古の昔から培われてきた日本人としてのDNAの、なせる業なのかもしれません。


ですが。


そーは言っても!!!


フホ。

フホホホホホホホホホ。。。。



「カッコ良い」仏というのもアリなわけですよ。

そもそも、テレビで流されていた戒壇堂の四天王に一目ぼれをしたのが旅行への第一歩だったりしていますので、あまり偉そうなことは言えません。
以前から仏教美術を観たいという欲求を心の奥へ封じ込めていた(自分でもわかりませんが、たぶん仏に対しての知識がまだ乏しいと感じていたのでしょう)にもかかわらず、戒壇堂の四天王像たちは、そんな考えを吹き飛ばすほどの強烈な”仏オーラ”を持っていたのであります。


<一日目>

奈良到着 ⇒ 戒壇堂 ⇒ 東大寺本堂 ⇒ 東大寺ミュージアム(三月堂の仏あり) ⇒ 春日大社 ⇒ 新薬師寺 ⇒ 興福寺

。。。と、ほとんどが奈良公園内だったのですが。。。


奈良公園は広すぎる!

地図上だと、歩いて3分程度に書かれていますが、15分とか、20とか、「タクシー、乗ったろか!!!」と思うくらい隣の寺が遠かったりします。
さらに、道案内の看板も少ないので、人に道を聞こうとしたところ、

人がいない!

国際的な観光地だったよね?

土曜日だよね?

フツーの住宅街に、国宝がワンサカっていうのも含めて。。。大和路、恐るべし。。。。。


まー、それは置いておくとして。

先ず、当然のことながら到着後すぐに飛んでいったのは、東大寺境内にある戒壇堂。(戒壇院)
その昔、鑑真が聖武天皇を初めとする天皇家や貴族たち、僧侶たちに戒律を説いたというお堂なのですが、これが寒々とした四角い部屋がひとつのみ。
ご本尊(釈迦仏)が安置されているのは中央にある多宝塔の中で、その姿は暗くてよく拝めません。 四天王はその東西南北位置に凛として立っているのです。
東に持国天、西に広目天、南に増長天、北に多聞天(単独では毘沙門天)。
ぱんだのお目当ては、広目天様。 もうもうもう、あの鋭く光る眼差しに惚れない女子がいるでしょうか?
事実、仏マニアの友人も完全にノックアウト状態で、柱の陰から「憧れの先輩」を覗き込むかのごとくであります。
友人曰く、「眉間から出ているフェロモンにやられた」そうで、ぱんだも同じように柱の陰から覗いてみたとろ、なるほどと納得。
我ながら、不謹慎きわまりないと思いますが、みうらじゅん氏といとうせいこう氏の名本「見仏記」でも、それぞれの「お気に入り」の前では中学生のごときドキドキしており、彼らはそれを不謹慎だとは全く感じていず。。。いいよね。そういう見仏も、あっていいと思いますがいかがでしょうか。


次の日、買い忘れた四天王のクリアファイルを求めて、もう一度朝いちばんで戒壇堂へ。
そのとき乗ったタクシーの運転手さんに、「昨日も行ったけど、今日も逢いたくなって」とだけ言ったところ、

「ああ、広目天?」

という反応が!!!!

戒壇堂といえば「広目天」、広目天といえば「戒壇堂」という図式が、奈良のタクシー運転手さんの中にあるのだとしたら、広目天以外の三尊の仏の立場は!!!!。。。。(汗)
それ以上に、ご本尊の面目は。。。???
さらに言えば、他のお寺におられる四天王たちにも微妙な影響があるのでは。。。???

ぱんだは、四天王揃い踏みのものに加えて広目天の単独クリアファイルもゲット。 土産として人に渡してもドン引きされると思うので、あまり多くは買わないつもりでしたが、行く先々で他の仏たちのクリアファイルを目にし、耐えきれずに何枚か購入。もちろん、全部自分用。。。。くぅーーっっっ。。。何に使用すればいいものやら。。。

お土産といえば、球形のプラスチックの中に組立式のミニフィギュアが入っているガチャガチャがありました。
ガチャガチャとは、小銭をいれてダイヤルを回すとガチャンと玩具が出てくる、例のアレです。

東大寺参道にはたくさんの土産物屋さんがあり、ちょっとやってみようということになりました。
何台かある中で、サスガに我らが広目天。 単体で他のお寺の仏に交じってエントリーされており、これだ!!!と飛びついてはみたものの。。。
友人もぱんだも、見事に大外れでテンション落ちまくり。 「私たち、二人とも広目天にはフラれたわね」ということで落ち着いたのです。
そして翌日、別のと場所で再チャレンジ。 今度は、興福寺の宝物館で圧倒的なスーパースター扱いだった阿修羅像狙いだったのですが、またもやフラれました。

うーむ。。。

まー、そんなもんでしょう。


<二日目>

戒壇堂 ⇒ 奈良国際博物館 ⇒ 法隆寺 ⇒ 中宮寺 ⇒ 奈良出発


国際博物館では、仏の軍団ともいえるお歴々に逢うことができました。 過酷なスケジュールの中でしたが、この博物館を訪れずして東京へ帰ることなどできません。
法隆寺では、聖徳太子の人相をかたどったというアルカイック・スマイルのご本尊にも再会できたし、中宮寺(旧斑鳩御所)では日本人ならほとんど誰もが知っている、あの「如意輪観世音菩薩」を拝むことができました。

「この菩薩って、奈良にいたの?」

はい。いたんです。
いいえ、おられたのでございまする。

ずーっと、”京都のどこか”だと思ってきましたが、イェーイ!!!!なんか、ラッキー。
この菩薩も典型的なアル・スマで、エジプトのスフィンクス、ダ・ヴィンチのモナリザと並んで、「世界三大微笑像」と呼ばれているそうです。(スフィンクスって、微笑んでたんだー。へぇー。。。)


まー、そんなこんなで一泊二日の強行奈良旅行から無事帰還。


もっと、他にもいろいろとヤバイことやら爆笑ネタがあったのですが、それはまたの機会に。。。


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