2010-06-01

朗読劇 「私の頭の中の消しゴム」

昨日は、テアトル銀座で上演している朗読劇、「私の頭の中の消しゴム」を観てきました。

日記という形で朗読しながら演技を混ぜていきます。「Love Letters」と同じ形式ですね。


この演目は、元々2001年に「Pure Soul ~君が僕を忘れても~」というタイトルで放送された日本のテレビドラマ。
確か、主演は永作博美さんだったような。。。
プロデューサーが高村光太郎氏をイメージしたと聞いて、そうか!!「千恵子抄」だったのか!!。。。と、ぱんだは勝手に納得しちゃいましたわーっっ。
その後に、このドラマを観てインスパイアされた韓国のイ・ジェハン監督が、「私の頭の中の消しゴム」として映画化したのは2005年のこと。
こちらの方が、馴染み深い方が多いのではないでしょうか。実際、ぱんだも韓国映画版しか観ていません。

ストーリーは、反目しあっていた男女が惹かれあい、付き合うことになりますが、男には母親に捨てられたという悲しい過去があります。そのため、人間不信に陥っていた男には結婚するつもりはなく、半年で自然消滅。
その後、二度目の「運命の出会い」をした二人は、晴れて結婚して幸せな家庭を作るのです。
男をひたすら愛する女と、女によって人生を取り戻した男。。。
幸せの絶頂で待っていた、神様の悪戯。それは、女に架せられた「若年性アルツハイマー」という恐ろしい病気でした。。。。


頭の中に消しゴムがあり、ひとつ、またひとつと大切な記憶が消えていく。。。。
確かに、恐ろしいといえばこれ以上に恐ろしい病気はないと思います。若ければ、尚のこと悲劇度は増しますよね。
もし、自分だったら。。。と、この演目を観たら誰でも考えてしまう、遠いようで身近な問題です。
でも、この演目は病気になった「女」の物語ではなく、彼女に関わって「男」がどのように成長するかという物語なのかな、と思います。
彼が、日々変化していく彼女とどのように接していくのか。悲しいのか、悔しいのか、切ないのか。。。
この物語のラストは、実に美しいのです。美しすぎるといっても過言ではありません。
それで、いつもぱんだは泣けないのです。

今回も、もしかして。。。と思い、ハンカチを数枚用意していきましたが、一滴の涙も流れませんでした。

いやー。。。

もちろん、感動はしているのですが。。。


というのも、ぱんだは以前、認知症の方々を受け入れる介護施設で事務の仕事をしていたことがあるからなのです。
隣接して、デイ・サービス施設もあり、認知症の方々が事務室までフラリと入ってこられることもあり。。。
環境的に、いろいろなケースや場面を目の当たりにしていたわけです。
ケア・マネの苦労話や、ヘルパーさんたちの体験談などを毎日のように聞かされてもいました。
現場の状況は、それはそれは壮絶なものでした。。。
そんな日々を思い返してみると、この演目ははなはだ美しすぎるわけです。
特に、女が男を思いやってひとり家を出て行くところなんか。。。
女と男の、とっくみあいの喧嘩とか、罵りあいだとか、親同士のバトルだとか。。。
そんなドロドロした人間くさいものを一切排除してあるところが、どうも引っかかるわけです。
もちろん、これはドラマや映画なので、ことさらリアリティを追求しているわけではないと言われれば、それまでなんですけど。。。爽やかすぎて、白々しいと感じてしまうのです。

そんなことを考えながら、劇場から帰路につきました。
そして、道端でふと。。。もしかして、これは「愛する人への言葉」をテーマにしているのではないかと思ったのです。普段、「好きだ」とか「ありがとう」とか「ごめんなさい」などの言葉を素直に言えないでいることってありますよね。言いたい気持ちはあるのに、言えないでいる自分を許してしまっている。。。とか。。。
この演目は、そんな日常の愛情表現が足りていない人へのメッセージだったのかと思いました。たとえ、相手が忘れてしまったとしても、「愛している」という言葉を言いたい。
この物語の男は、女が既に自分自身のことすら忘れかけているときに、この言葉を言うのです。
日々、疎かにしがちな全てのことを、そのひとつひとつを大切にしなければならないということを思い出させてくれたのか。。。
。。。と、考えていたら、熱い涙が出ました。


さて。。。

役者陣ですが。

この演目は、朗読劇ですので日によって出演者が変わります。
昨日は、内山理名さんと中川晃教くんのコンビでした。(そうなのです。またまた、晃教くんなのです)

内山さんは、ぱんだが好きな女優さんのひとり。
今回は、初めての朗読劇ということで、とっても緊張されていたようですね。
途中、つっかえたり、かんでしまうこともありましたが、そんなことは全然気にならないほどの演技力で、とても好感が持てました。

晃教くんは、京劇のお疲れも見せずに頑張りましたね。あまりにも感情表現が激しくて、ちょいとビックリした部分もありましたが。。。
前回の「Love Letters」とは比べようもないのですが、同じ朗読劇も二回目ということなのか。。。多少の余裕が感じられました。(直前の京劇が切羽詰りすぎていたため、その反動での解放感なのかもーっっ)フホホホホ。。。


カテコでは、やはり最初にスタ・オベしたのは前列のお客さんたち。
朗読劇は、本を読んで進行するので役者たちはずーっと下を向いています。なので、後方の席にいると全く表情が見えないときもあります。その点、前方の席にいると得しますよねーっっっ。本人たちの涙もバッチリ見えるし。。。


朗読劇の場合は、しょぼいオペラグラスではなく、高精度の双眼鏡が必須アイテムですわーっっっ。


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